グローアップSTORY
Higashi Yushou 東 優勝
行橋店 営業スタッフ(2016年入社)
レクサス八幡 セールスコンサルタント(2021年4月)
近畿大学卒
History新人賞獲得までの軌跡
社員一人ひとりの能力を高め、頑張りに対しては目に見えるカタチで評価する福岡トヨタ自動車。なかでも入社して初めての大きなコンテストである「新人賞」は、新入社員にとって大きな目標となっている。先輩たちに学び、同期入社の仲間たちと切磋琢磨しながら新人賞を目指す過程は、一生思い出に残るような熱いドラマを生み出す。
2016年度入社で新人賞を獲得した行橋店・東優勝に、それを勝ち取るまでの軌跡を聞いた。
最初の成績は下から2番目 スロースターターとしての焦り
「野球の経験を活かせる仕事だよ」。
大学時代に硬式野球部で汗を流してきた東は、一足先に社会人となった部活の先輩たちから、福岡トヨタ自動車のリアルな社内情報を教えてもらっていた。そのなかでも印象に残っているのが、この「野球の経験が活かせる」という言葉だった。この言葉の真意は、後に新人賞を目指す過程で体感できたことだった。
「先輩たちがイキイキと働いている会社に、自分も入社したい」。そんな願いを叶えて福岡トヨタ自動車に入社した東は、入社後すぐに「新人賞」の存在を知る。「入社したての頃は、もちろん新人賞を取りたい! という気持ちがありました。でも現場に配属された後、それは難しいことだと思い知らされました」。初めて成約が取れたのが7月末という、かなり遅いスタート。その頃の成績は、19名いる同期の中でも下から2番目だった。「自社の商品やサービスに関して圧倒的に知識が足りないから、お客様が求めていることに対して応えられない。これが一番の売れない原因でした」と当時を振り返る東。同じ職場の先輩たちからは、実務的な知識やセールス技術に対してアドバイスをもらったが、なかでも新人賞に対する意識の持ち方については、熱く指導されたという。
「新人賞の選考期間に入る11月に照準を定めて、今はその準備段階と考える」。
この意識の持ち方に切り替えてからは、絶望的な焦りは消え、「今やるべきことを今やる」という覚悟が決まった。先輩の車に同乗させてもらってそのスキルを学ぶ、ロールプレイングを通して実践に備えるなど努力を重ねる東。その一方で、周りの先輩たちをサポートして、店舗全体の運営がスムーズになるように動くという意識も持つようになった。自分自身を高めること、チームとして高まること。「福岡トヨタ自動車の仕事は野球が活かせる仕事だ」と言った先輩たちの真意は、ここにあったのかもしれない。
ライバルであり同志 互いに競い合い、高め合う
福岡トヨタ自動車では、全営業スタッフの成績が目に見えてはっきりと分かる。これをプレッシャーと取るか、それともモチベーションと取るかで、その結果は大きく変わるといえるだろう。東の場合はモチベーションであった。最下位から2番目であった頃からプレッシャーはない。同期たちの成績を見ながら、自分はもっと上を目指そうと頑張ってきた。
東が所属する行橋店は、全社通しでのトップセールスマンや、前年度の新人賞獲得者もいる。「先輩たちよりも1台でも多く売りたい」という想いを胸に、先輩たちに学ぶ日々は刺激にあふれている。先輩は先輩で、後から追いかけてくる後輩に対して惜しみなくアドバイスをする。この社風も魅力だ。
また、東は社内の軟式野球部に所属しており、ここにもライバルであり同志である同期がいる。2人揃って新人賞を目指し、ワン・ツー・フィニッシュすることで、いつも指導してくれる監督やコーチに恩返ししたいと語り合っていた。競争と団結のバランスがとても良いのだ。
全社一のセールスマンである同じ営業所の先輩は東に言った。「自分が勝手に走っていたら、周りが勝手に後になっている」と。同期や先輩たちの数字を意識して自分を奮い立たせることは大切だが、一番大切なのは自分のモチベーションを自分自身でキープし続けることだという。競い合うことのプレッシャーではなく、切磋琢磨の中から生まれてくるモチベーションの素晴らしさを、東はあらためて学んだ。
自分でなければできない商談を 今後は仕事の質を高めたい
11月からの東の追い上げはすさまじかった。翌3月には上位から数えて2番目から3番目をキープ。「先輩たちに引っ張ってもらって、1日1日をどうにか乗り切っていた」という言葉からも分かるように、無我夢中の毎日を送っていた東だが、夏の頃になると念願の1位の成績を叩き出すようになっていた。新人賞へ向けてのラストスパートに熱がこもるが、同時に仕事のやりがいを感じることも増えてきたと東は言う。
例えば、1年前に新車を購入したばかりのお客様に対して、メリットの高い提案をして乗り換えを促す。あるいは10年を超えてもなお愛車に乗り続けたいというお客様に対して買い替えを提案する。こういった一般的に難しい商談において、「東さんがすすめるなら、新しく買い替えようかな」と言ってもらえる瞬間は、何事にも変えられない喜びだ。「もっと嬉しいのは、納車の時や納車の後でお客様が新しい車を気に入ってくださった時です。自分の提案したことで、お客様を幸せにできたと思えることが、この仕事のやりがいですね」と東。念願の新人賞を獲得した東だが、それはあくまでも通過点だと語る。「自分じゃなかったらお客様が決めていない商談をしろ」と先輩から言われた言葉を噛みしめ、これからはもっと仕事の質を高めたい。次の目標は全社でトップテン入りを果たすことだ。